おっちょこちょいな日常をおくる、うるるの雑記ブログ。

『叔母との旅』

青山円形劇場で上演中の「叔母との旅」を観て来ました。
最近なぜだか、若手イケメン君もいいけど、「オジサマ大集合!」ものにアンテナがビビビと反応してしまうワタシ。自分アンテナ、ナイス!

どストライクでした*☆..。.(´∀`人)
上質な大人の作品、そしてオジサマ大集合な芝居!ビバ!

本作は、映画『第三の男』をはじめ、その作品の多くが映像化されている英国の小説家、グレアム・グリーンの作品で、老若男女20以上の役を、段田安則さん、浅野和之さん、高橋克実さん、鈴木浩介さん=4人の男優さんだけで演じます。はっ、何かデジャヴ?(笑)演出はカムカムミニキーナの松村武さん、翻訳は小田島恒志先生!はっ、またまたデジャヴ?(笑)

主人公ヘンリーは、30年勤め上げた銀行の支店長を引退した50半ばの独身男。母の葬儀に、不意に母の妹である叔母オーガスタが現れます。彼女は70代後半でありながら若い恋人がいて、自由奔放そのもの。ひょんなことから2人は英国の保養地ブライトンへ小旅行に。そして誘われるままに、パリからオリエント急行に乗って、スイス、イタリア、イスタンブールへと出かけることになり、ついには、南米アルゼンチンからパラグアイへ…。常識やモラルにとらわれない叔母の生き方に巻き込まれていく常識人ヘンリー。やがて、ヘンリーは自己の真実に向き合う…。というお話。

若くもなく普通の生活を送る56歳のオジサンが、いまさら成長する物語!わーん、なんてステキ。
前述で「デジャヴ」って書いたけど、「39」とあきらかに違ったのは、主人公ヘンリーを4人で演じていること。めまぐるしく立ち位置を替えながらセリフをリレーのように繋いでいったり、時には舞台上の4人がいっぺんにヘンリーになったりが面白かった。時間経過を見せるのに、映像だと、例えば春のシーン、夏のシーン…みたいにカットをつみかさねなきゃいけないところ、4人のヘンリーが4カ所で同時に動いてみせて、瞬時に済ませたりだとか、1人の人間ではあってもいろんな面を持つことをいろんな視点でみせてくれたり、4人で演じることの利点を生かした演出や狙いに感心させられました。
うるはフォーメーションマニアなんで(←相方&親友 大笑い)そういうのを見るのも楽しかったなぁ。やってる方は大変だと思うけど(笑)

4人の役者さんが全員スーツ姿のままでいろんな役を演じてたのが、これまた「は~ん≧▽≦」で高ポインツでした。スーツたまらんです…っ(笑)スーツで、叔母も少女も演じちゃうから、ともすると混乱しがち?って思うんだけど、そこはさすが手練の役者さんたち。一切そんなことはなくて、ちゃんとキャラが立ってるから、まったく混乱することはなかったです。
革のトランクを汽車に見立てたり、タクシーシーンの動きなんかは、すごく「39」に似た演出で、ちょっと懐かい思いにもなりました。そしてやっぱりさすがの小田島先生GJ!ハッとさせられるセリフ、計算が随所にきいていて、終盤に向けてすごくドキドキさせられましたね~。ラスト前はかなりぐっときたです。

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段田安則さん…とにかく上手い!台詞が明瞭。円形舞台だけに、時には背中だけを観てなきゃいけない時もあるけど、どんな表情してるのか手に取るようにわかってしまうくらい。叔母さんになる瞬間、スイッチが入る音が「バチン」と聞こえるようでした!

浅野和之さん…引き出しの多さは十二分にわかってたので安心して見てました。本作でも「39」を彷彿させる、多役の演じ分けに何度も笑わされてしまった。注目どころは16歳と14歳の少女役(!)です。あまりの可愛らしさにマケマシタ…><

高橋克実さん…もともと克実さんは大スキな役者さん。ワーズワース役は憎めない可愛いらしさがあって、警部役はとってもかっこよかったです。後ろ頭にいっぱい汗かいてるのを間近で見てたら、なんか惚れそうになってしまった(マニアすぎ?笑)

鈴木浩介さん…「ライアーゲーム」のキノコくんが強烈なインパクトだった鈴木さん。やっぱりヘンリーをやってる時より、ラテン系の濃い役の時の方がぐっと観客の心をつかんでたような?爆笑しちゃいました(笑)あと、でっかいワンコ役もツボでした。

さすがにオーガスタ叔母さんみたいな親戚は周囲にいないけど(いたら困る!笑)、誰かにインスパイアされて自分の生き方をちょっぴり変えてみるのは、いくつになっても遅くはないなって。そんなことを思ったりもしました。
役者さんの息づかいや目線にちょっと緊張しながらも、こんな密な空間で良質なお芝居を見られるのは本当に贅沢だなぁってしみじみ。シンプルなだけに、想像力をフルに巡らせて一緒に走るのが楽しかった!演出の松村さんがパンフに書かれていた「何やかんや、みなさんだって、ここにいるからには、きっとよっぽどの演劇好きでしょ?」っていう言葉に深~く頷くことのできた作品でした!

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うるる

映画とミュージカルが大好きな、うるるのブログです。ご贔屓の俳優さんは、上質を知るミュージカル界の貴公子こと石丸幹二さん。私もコーヒーが大好きなのですが、1年に3回くらい派手にぶちまけて周囲から哀しい目をされます。自他ともに認めるおっちょこです。アイコンはふわふわ。りさんのイラストです。

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コメント

  1. chawan より:

    わーい!この感想待ってました!!
    青山円形劇場ならでは、の作品でしたよね!本当に芸達者なキャストと想像力を刺激する演出。 
    浅野さん、39を思い出してしまうシーンが多々ありましたが、今回初お目見えの少女役も最高でした。 なんであの姿が可憐に見えてしまうのでしょう。(笑)
    高橋さん、ちょっと怖い男がセクシーです。 段田さん、おば様の気品がすてきです。 私も本当にオジサマたちの舞台が好きなんだなってしみじみ思いました。
    そしてあのヘンリーの決断・・・私にはできない、と思っているし今の生活を捨てたいわけじゃないけど、ある意味うらやましいです。 
    お芝居ってたのしーーー!

  2. うるる より:

    chawanさん、いらっしゃいませ~!
    chawanさんのおっしゃるとおり、本当に想像力を刺激する舞台でしたね!超好みでした~>▽< そこに舞台があって素晴らしい演者さんがいれば、可能性は無限に広がるんだな~と改めて思いました。
    ワタクシが最近、オジサマ舞台の魅力にとりつかれてるのは、多分にchawanさんの影響大なのです!(大谷さんのもめっちゃ食指動いちゃったし~。笑)
    浅野さんの可憐な10代乙女の立ち振る舞いは、禅さんのプリップリな若王子メイクと同じくらい、ぜひ講習会を希望です!(爆)
    ほんっとお芝居ってたのしーーー!ですね♪

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