第54回 -まるごと1本”ミス・サイゴン”特集-
2週間お休みだった「シアター~」が通常運転に戻りました~!
あるのが当然だと思ってるものがないのは、やっぱり寂しいもので。そんな気持ちを埋めてくださるかのように、通常運転1発めは大好きな企画、1本まるごと特集!
しかも『ミス・サイゴン』なんて、ものすごいタイムリー!!
なんと偶然、今日の公演のチケットを取ってたうるなのでした~。幹二さん…本当に盗聴してませんよね!?(笑)
たっぷり『ミス・サイゴン』の世界に浸るとともに、石丸先生のプロならではの視点。いままで漫然と聴いていた楽曲が改めてすごく新鮮に感じられて、「ああやっぱり『シアター~』は素晴らしい番組だ~」ってしみじみ思いました。(みんな知ってたね。笑)
「Sun And Moon」で、最初にキムとクリスが順々に歌い継いでいくのは、まるで「お互いをもっと知り合おう、相手の気持ちを確かめよう」とするかのようだと石丸先生。そして~クライマックスで声を重ねるんです…と。なるほどー。
この解説を聴くだけで、初々しい恋の過程が伝わってくるようで何だかドキドキでした。歌割りも、ただ変わりばんこに歌ってるわけじゃなくて、ちゃんと作者の意図があって、そこを役者さんたちがきちんと理解して歌うからこそ、受け手にも伝わってくるのですね。
また他にもアラン・ブーブリルさんやクロード=ミッシェル・シェーンベルクさんばかりにスポットがあたりがちだけど、編曲を担当されたウィリアム・D・ブローンさんの功績が大きいというお話や、アジアの打楽器が多用されているというお話も興味深かったです。
いまも私の記憶の片隅に残る『ミス・サイゴン』は、やっぱり本田美奈子さんの鮮烈さ。
当時、アクシデントで足を大怪我された本田さんが1ヵ月くらいで復帰してすぐの公演を拝見したんですが、あの細い身体のどこからと思うほどの迫力、全身全霊で切々と歌い上げる本田キムに涙が止まりませんでした。
あの日もたしか、とっても暑い夏だったような思い出です。
[box]2012/8/27放送 第54回 -まるごと1本”ミス・サイゴン”特集-
<PLAY LIST>
①Overture/Original London Cast
②Sun And Moon/Lea Salonga, Simon Bowman
③I Still Believe/Joanna Ampil, Ruthie Henshall
④The Morning Of The Dragon
⑤I’d Give My Life For You(命をあげよう)/本田美奈子
⑥Why God Why?(神よ、何故?)/井上芳雄
⑦Bui-Doi/Peter Polycarpou
⑧Too Much For One Heart/Lea Salonga
⑨The American Dream/Jonathan Pryce
⑩カヴァティーナ/John Williams(ディア・ハンター)
⑪What A Wonderful World/Louis Armstrong(グッドモーニング・ベトナム)
⑫生命の奇跡/Libera[/box]
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